今回はSUPER BEAVERの人気楽曲ランキングとメンバー、バンド名の由来/意味についてご紹介していきます。
J-ROCKシーンの最前線で活躍を続けるSUPER BEAVERは、ポジティブな歌詞とパワー溢れる楽曲が特徴のロックバンドです。
本記事では、そんなSUPER BEAVERの外せない人気曲TOP5を厳選してご紹介するとともに、バンドを支えるメンバーについてもお話ししていきます。
唯一無二の真っ直ぐな音楽性が話題の「SUPER BEAVER」

SUPER BEAVER
結成:2005年 東京
メンバー:渋谷龍太(ボーカル)
柳沢亮太(ギター)
上杉研太(ベース)
藤原広明(ドラムス)
SUPER BEAVERは2005年に東京で結成されたロックバンドです。
真っ直ぐでわかりやすい歌詞と、パワフルなロックサウンドが特徴で、正統派J-ROCKをかき鳴らす代表的なロックバンドとして人気ですね。
高校の先輩後輩と幼馴染で2005年に結成されたSUPER BEAVERは、結成した年に「TEEN’S MUSIC FESTIVAL 2005」の全国大会にていきなりオーディエンス賞を受賞。
翌年には同大会でグランプリとオーディエンス賞を獲得しており、活動当初から実力派バンドとして知られていました。
インディーズとして精力的に活動を続け、2009年にメジャーデビューを果たします。
その後は一度インディーズに戻り、自主レーベルを中心に活躍してきたSUPER BEAVERですが、2020年にはSony Music Recordsとメジャー再契約を発表していますね。
すでに武道館での単独ライブも経験済みの大人気ロックバンドです。
バンド名の由来や意味
バンド名の「SUPER BEAVER」は動物の「BEAVER」と「SURPER」から構成されています。
ギターの柳沢亮太さんの「動物の名前をつけたい」という発言により「BEAVER」が決定したあと、語呂の良さから「SURPER」を付けるに至った野田とか。
深い意味は特にないようですね。
ちなみに、ボーカルの渋谷龍太さんの友人の意見が通っていれば、バンド名は「画鋲」になっていたのだとか。
「画鋲」も渋くてかっこいい名前だとは思いますが、SUPER BEAVERの楽曲の雰囲気的には今の名前になって良かったですね。
SUPER BEAVERの人気曲ランキングTOP5
SUPER BEAVERの人気曲TOP5をご紹介します。
「ハイライト」
2020年6月にリリースされた『ハイライト』は、Sony Music Recordsとのメジャー再契約後最初の楽曲です。
インディーズとメジャーを行き来する中での苦難や葛藤を乗り越え、再びメジャーバンドとして挑戦を始めたSUPER BEAVERの意気込みとも取れる人気楽曲ですね。
今がもし最後になっても 構わないなんて
やっぱり思えなくて
これからもずっと続いていくように その為に僕は
必死でありたいのさ
SUPER BEAVER『ハイライト』
歌詞の冒頭のフレーズです。
「ここ一番の勝負に賭ける」「これで終わってもいい」というスタンスもかっこいいですが、「輝き続けるために常に必死でやる」という宣言はさらに難しく、かっこいいものですよね。
活動の場が変わろうと、今までもそうだったように、今後も今という瞬間が「ハイライト」となるように全力でやり抜くという、SUPER BEAVERのスタイルが感じられる魅力的な楽曲です。
「らしさ」
『らしさ』は2014年9月に自主レーベル【NOID】からリリースされた楽曲です。
「自分らしさってなんだろう?」という誰もが抱える疑問へのSUPER BEAVERからの回答とも言える楽曲で、5年以上前にリリースされていますが、今も色褪せない名曲ですね。
アニメ「ばからもん」の主題歌としても人気を集めました。
だから 僕は僕らしく そして 君は君らしく
始めから 探すような ものではないんだと思うんだ
僕は君じゃないし 君も僕じゃないから
すれ違う 手を繋ぐ そこには愛だって生まれる
そういうもんさ 自分らしさってなんだろう
変えられない 大切があるから 変わりゆく 生活は正しい
SUPER BEAVER『らしさ』
「自分らしさなんて探すようなものではない」というフレーズが印象的です。
違うところと同じところがあり、すれ違ったり手を取り合ったりできる人間関係こそが自然であり、無理に個性的であろうとすること自体が、「流行りの無個性」であると歌います。
確かにその通りですよね。すっと心に響きますよね。
特にアーティストは個性的でなければ、誰かの真似事と揶揄されたりされてしまうこともあります。
SUPER BEAVERも「自分たちらしさ」についての葛藤があったのかもしれませんが、『らしさ』の歌詞にもあるように、常に自分たちのやりたい音楽を貫いていく道を選んだようですね。
「青い春」
2016年3月にリリースされた『青い春』は、5thアルバム『27』に収録された人気楽曲です。
アルバム名の「27」は、当時のメンバーの年齢27歳から来ており、大人になった心情を歌った楽曲が多く収録されているアルバムです。
『青い春』もその中の1つで、タイトルからも「青春ソング」であることが連想できますね。
ただ、この『青い春』という楽曲は、一般的な青春ソングとは若干異なり、大人になった今思い出す青春を歌った楽曲になっています。
会いたい人がいる 恋して夢を見て
約束をした 生きていく意味とは
全ての「あなた」にある
SUPER BEAVER『青い春』
全ての「あなた」というフレーズから想像するに、「あなた」が指すのは青春時代に出会った関係の深い人たちであると考えられます。
当時、愛し合った恋人や夢を語り合った友人、大切に育ててくれた両親や「何かになろう」と決意した自分自身までもが、この「あなた」に含まれているような気がします。
青春時代に夢見た未来で、予想していたよりも苦難に満ちた毎日を戦う現在の自分を支えてくれるのは、あの頃の「あなた」であるということでしょうか。
SUPER BEAVERの楽曲は、聴いていると本当に前向きになれますね。
「予感」
2018年11月にリリースされた『予感』は、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
ここまでご紹介した『らしさ』と『青い春』とも通じるメッセージが込められた楽曲で、誰しもが持つ感覚「予感」について歌われています。
予感のする方へ 心が夢中になる方へ
正解なんてあってないようなもんさ
人生は自由
今予感のする方へ 会いたい自分のいる方へ
人の目なんてあってないようなもんさ
感性は自由
SUPER BEAER『予感』
人は誰しも「予感」という感覚を持っています。
良い予感と悪い予感がありますが、考えてみると悪い予感ばかりを信じてしまいませんか?
何かに挑戦したいと想っても、「自分はあの人のようにはなれない」と何かしら納得できる理由を探して諦めてしまうことがあるように思います。
この曲では「良い予感」に従って生きていくことを提案しています。
「どうやったって誰かにはなれない」という冒頭のフレーズから始まり、「会いたい自分」=「こうありたいと願う自分」に会いに行こう、挑戦しようというメッセージが込められた楽曲ですね。
「ありがとう」
『ありがとう』は2014年2月にリリースされた楽曲です。
歌詞は非常にシンプルな構成で、一緒に生きている人に対する感謝を「ありがとう」というフレーズで繰り返し歌います。
ありがとう
見つけてくれて ありがとう
受け止めてくれて ありがとう
愛してくれて ありがとう
SUPER BEAER『ありがとう』
正直に言うと、歌詞自体は誰でも思いつくと思えるくらい単純明快なものです。
個人的にはこれほど「誰が歌うか」で違う楽曲は他にないと想っています。
SUPER BEAVERは、ほぼ全ての楽曲がいわゆる「綺麗事」について本気で歌われたものとも言えます。
「綺麗事」と言うと聞こえは悪いですが、「理想」を歌うにはそれなりの一貫性と覚悟がなければ薄っぺらいものになってしまいます。
しかしこの『ありがとう』を含むSUPER BEAVERの楽曲は、ただの「綺麗事」として処理できないほど、心に響きますよね。
「音楽で世界を変える」ではないですが、SUPER BEAVERの楽曲は本当にどこかの誰かの人生を変えていてもおかしくないと思います。
SUPER BEAVERのメンバープロフィール
SUPER BEAVERのメンバープロフィールについて紹介します。
渋谷龍太
名前:渋谷龍太(しぶや りゅうた)
生年月日:1987年5月27日
担当:ボーカル/オルガン/タンバリン/コーラス
愛称:ぶーやん
渋谷龍太さんは、SUPER BEAVERを支えるフロントマンです。
SUPER BEAVER以外にもソロ活動や、MANGA SHOCKではベースとして活躍されています。
音楽やファンとの向き合い方が非常に真摯で、自分たちのやるべき音楽を貫き通す意識が高いアーティストです。
長年貫いてきた上記の姿勢が渋谷龍太さんをフロントマンとして唯一無二の存在に成長させており、今や「渋谷しか歌えない」とメンバーに言わしめるほどです。
説明なしで、シンプルなことを簡潔に言ったとしても、渋谷が言うだけで説得力が増すから。
SUPER BEAVER 2018年インタビュー 柳沢亮太コメントより引用
SUPER BEAVERの楽曲は、「綺麗事」と言われるほど率直な気持ちを歌ったもので、これはポッと出のアーティストが歌ってもただ薄っぺらくなってしまいます。
渋谷龍太さんは、ファンに届く音楽を常に意識しており、ライブ中に一緒に歌うファンの方々の口元を見て、「歌詞を覚えてないな」と見抜くほど、その視線はファンに向いています。
その結果、小難しい歌詞よりもリフレイン(フレーズの繰り返し)を用いた楽曲を作ることを提案しています。
あえてポピュララリティーに寄せると言うよりも、聴く人が自然に思いを馳せることができるものこそが、自分たちが本当にやりたい音楽だから。
SUPER BEAVER 2018年インタビュー 渋谷龍太コメントより引用
ボーカリストとしての歌唱力や表現力だけでなく、フロントマンとしての渋谷龍太さんは、今のJ-ROCKシーンを見渡しても、代わりになる人は見つからないでしょう。
柳沢亮太

名前:柳沢亮太(やなぎさわ りょうた)
生年月日:1989年2月21日
担当:ギター/ピアノ/シンセ/タンバリン/コーラス etc
愛称:やなぎ
柳沢亮太さんは、SUPER BEAVERのほぼ全ての楽曲の作詞作曲を手がけています。
SCANDALやShout it Out、井上苑子などの楽曲の作詞作曲なども担当している実力派アーティストですね。
SUPER BEAVERの楽曲や作品の方向性は柳沢亮太さんと渋谷龍太さんが管理していくことが多いようで、フロントマンとしての渋谷龍太を強く信頼している様子が伺えます。
言葉を口に出した時、人格と歌ってることがちぐはぐじゃ届かないと思うんです。
キャラじゃない、身の丈に合ってない言葉じゃ駄目。
削ぎ落とした言葉でも、その裏に込めた気持ちまで伝えられるのは、まさに渋谷だからこその説得力で。
SUPER BEAVER 2018年インタビュー 柳沢亮太コメントより引用
他のアーティストの楽曲を手がけている点からも、それぞれのアーティストにマッチする楽曲の方向性を意識できるため、プロデューサーとしても高く評価されていますね。
2014年には一度体調不良で活動をお休みしていましたが、その後復帰されています。
SUPER BEAVERの魅力の根幹を担う重要人物ですね。
上杉研太
名前:上杉研太(うえすぎ けんた)
生年月日:1988年1月26日
担当:ベース/コーラス
愛称:リーダー
上田研太さんは、SUPER BEAVERのリーダーを務めるベーシストです。
SUPER BEAVERの精神的主柱であり、渋谷龍太さんと柳沢亮太さんが体調不良で休んでいた時期には、作詞作曲も担当したことがあります。
楽曲に込められた思いや意図については渋谷龍太さんや柳沢亮太さんが語ることが多いですが、バンドの音楽性やスタンスに関しては上杉研太さんも積極的に語っていますね。
ポップになればなるほど、それを貫いている姿勢がロックになってる。
入り口はポップでいいんですよ。
でも、見る人が見たら、お前らの思想はパンクだよとか、やってることはロックじゃんって感じてくれたらいい。
SUPER BEAVER 2018年インタビュー 上杉研太コメントより引用
色々なインタビューを読むと、上杉研太さんがSUPER BEAVERのリーダーであることが端々で感じられます。
藤原広明
名前:藤原広明(ふじわら ひろあき)
生年月日:1988年6月1日
担当:ドラムス/パーカッション/シェイカー etc
愛称:ひろぽん
藤原広明さんは、SUPER BEAVERのドラムスを担当しています。
老け顔と言われてしまうことが多く、自身のSNSなどでは「藤原”○才”広明」のような表記をしています。
ライブでも年齢込みで紹介されることが多いのだとか。
そんな側面もあり、バンドのおちゃらけ位置のような役割もあるのかもしれませんが、そこはリズム隊の要であるドラマー、それだけでは終わりません。
いろんな方に愛されている楽曲って人それぞれ好きな部分が違ったりするじゃないですか。
そういうポイントを随所に入れられたらいいなと思って、ドラムの質感や音色は考えましたね。
SUPER BEAVER 2018年インタビュー 藤原広明コメントより引用
一曲に込める想いは他のメンバーと同様に、妥協しないこだわりが伺えますね。
メンバー全員が「聴いている人の心に届ける」と言うスタンスを徹底している点が、SUPER BEAVERを唯一無二のロックバンドにしているのかもしれませんね。
SUPER BEAVERまとめ
今回はSUPER BEAVERの人気楽曲とメンバープロフィールについてご紹介してきました。
2005年の結成から約15年間、自分たちの音楽を貫いてきたSUPER BEAVERは、そのためにインディーズとメジャーを行き来するなどの苦難の時期もありました。
しかし、それを乗り越えてきた年月がSUPER BEAVERの力になっていることは間違いありません。
これからも、SUPER BEAVERしか鳴らせない音、歌えない言葉に期待していきたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
記事の感想はこちらから